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GitHub Models APIの使い方:無料枠・制限・ベストプラクティス(2026)

PAT 認証 · OpenAI 互換エンドポイント · 無料レート制限 · GitHub Actions · 従量課金と BYOK · 終了後の移行約12分で読めます

開発者がターミナルから GitHub Models API を呼び出し、コードと AI モデル推論リクエストが画面に表示されている

重要:GitHub Models は 2026 年 7 月 30 日に完全終了しました

GitHub 公式ドキュメントによると、Playground、モデルカタログ、推論 API、BYOK はすべて停止し、GitHub Copilot とは別サービスでした。本文は移行の参考として技術アーカイブを残しています。models.github.ai を指すコードが残っている場合は、文末の移行先へ直接進んでください。

「GitHub アカウントだけで GPT-4o が呼べる?クレカ不要?」

2024 年末に GitHub が GitHub Models を公開してから、多くの開発者が「ゼロコストの LLM サンドボックス」として使いました。PAT ひとつ、OpenAI 互換エンドポイントひとつで、スクリプト、CLI、GitHub Actions まで動かせます。AI プロトタイプのハードルは確かに下がりました——ただし無料枠には厳しいレート制限があり、本番向けではなく、サービス寿命も想定より短かったのです。

本記事では GitHub Models API の呼び方、無料枠の計算、よくある落とし穴、終了後の行き先 をまとめます。サービスは既に終了していますが、その設計を理解することは、他の推論プラットフォーム選定にも役立ちます。

OpenAI 互換
chat/completions 仕様、SDK の base_url を変えるだけ
150/日
無料アカウントの低複雑度モデル日次上限(基準枠)
models:read
PAT または Actions GITHUB_TOKEN に必要な権限

一、GitHub Models とは

GitHub Models は GitHub が提供していた AI 推論 API と Playground で、各ベンダーの独立 API Key ではなく GitHub 認証情報で複数ベンダーのモデルを呼び出せました。主な特徴:

  • モデルカタログ:OpenAI(GPT-4o、GPT-4.1 など)、Meta Llama、DeepSeek、Microsoft Phi などを publisher/model_name 形式で統一参照
  • OpenAI 互換chat/completions 仕様に準拠し、既存の OpenAI SDK / LangChain などをそのまま切り替え可能
  • GitHub ネイティブ連携:Actions ワークフローで models: read を宣言すれば組み込みトークンでモデル呼び出し
  • 段階的課金:無料枠は実験向け。超過時は従量課金または BYOK(自前のベンダーキー)

GitHub Copilot とは別製品線です。Copilot は IDE 内のコーディング支援、Models はアプリ・スクリプト・CI パイプラインへの LLM 組み込み向けでした。終了後、モデルカタログが必要なら Azure AI Foundry、GitHub 内の AI ワークフローなら Copilot が推奨されています。

二、認証:PAT とスコープ

推論 API の呼び出しには GitHub 認証情報が必要です。方法は 2 つ:

Personal Access Token(ローカル / サーバースクリプト)

  1. GitHub → Settings → Developer settings → Personal access tokens を開く
  2. Fine-grained PAT または Classic PAT を作成し、models:read を選択(Classic では models スコープ)
  3. リクエストヘッダーに Authorization: Bearer ghp_xxxx を付与

セキュリティのヒント

  • PAT は環境変数かシークレット管理にのみ保存し、リポジトリにコミットしない
  • Fine-grained PAT は必要なリポジトリに限定し、有効期限を設定
  • CI では長期 PAT より GITHUB_TOKEN を優先

GitHub Actions 組み込みトークン

ワークフローで権限を宣言すると、runner の GITHUB_TOKEN が自動的に models:read を取得し、追加の secret は不要です:

permissions:
  contents: read
  models: read   # 解锁 GitHub Models 推理

三、API の呼び方

コアエンドポイント:https://models.github.ai/inference/chat/completions。モデル ID は {publisher}/{model_name} 形式。例:openai/gpt-4ometa/llama-3.3-70b-instruct

3.1 curl 直叩き

最小リクエスト例(サービス存続期間中に利用可能):

curl -L \
  -X POST \
  -H "Accept: application/vnd.github+json" \
  -H "Authorization: Bearer YOUR_GITHUB_PAT" \
  -H "X-GitHub-Api-Version: 2022-11-28" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  https://models.github.ai/inference/chat/completions \
  -d '{
    "model": "openai/gpt-4o",
    "messages": [
      {"role": "user", "content": "用三句话解释 GitHub Models API"}
    ]
  }'

レスポンス構造は OpenAI の chat/completions と同じで、choices[0].message.content がモデル出力です。stream: true のストリーミング、temperaturemax_tokens など標準パラメータに対応していました。

3.2 OpenAI Python / JS SDK

プロトコル互換のため、base_urlapi_key を変更するだけ:

from openai import OpenAI
import os

client = OpenAI(
    api_key=os.environ["GITHUB_TOKEN"],
    base_url="https://models.github.ai/inference/",
)

completion = client.chat.completions.create(
    model="openai/gpt-4o",
    messages=[
        {"role": "system", "content": "你是简洁的技术助手"},
        {"role": "user", "content": "GitHub Models 和 Copilot 有什么区别?"},
    ],
)
print(completion.choices[0].message.content)

LangChain、Vercel AI SDK など、カスタム OpenAI base URL に対応するフレームワークでも移行コストは低く——これが GitHub Models が OSS コミュニティで広まった理由のひとつです。

3.3 GitHub Actions 連携

典型的な用途:PR 自動要約、Issue 分類、changelog 生成。ワークフローの骨格:

name: AI Triage
on:
  issues:
    types: [opened]

permissions:
  issues: write
  models: read

jobs:
  triage:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - name: Classify issue with LLM
        env:
          GITHUB_TOKEN: ${{ secrets.GITHUB_TOKEN }}
        run: |
          curl -s https://models.github.ai/inference/chat/completions \
            -H "Content-Type: application/json" \
            -H "Authorization: Bearer $GITHUB_TOKEN" \
            -d '{
              "model": "openai/gpt-4o-mini",
              "messages": [{
                "role": "user",
                "content": "将以下 Issue 分类为 bug/feature/question:..."
              }]
            }'

組織レベルではポリシーでどのリポジトリ・メンバーが Models にアクセスできるか制御でき、ベンダー API Key を共有せずにチーム全体の AI 利用を統一するのに向いていました。

3.4 モデルカタログ照会

利用可能なモデル一覧:

curl -L \
  -H "Accept: application/vnd.github+json" \
  -H "Authorization: Bearer YOUR_GITHUB_PAT" \
  -H "X-GitHub-Api-Version: 2022-11-28" \
  https://models.github.ai/catalog/models

各モデルの publisher、コンテキストウィンドウ、streaming 対応などのメタデータが返ります。選定時はまずカタログを確認し、下のレート制限表と照合——モデルごとに複雑度ティアが異なり、上限の差は大きいです。

開発者が API レスポンスとレート制限ログを確認し、GitHub Models の呼び出し問題を調査している
無料枠で 429 が出たら、RPM/RPD のどちらが上限か確認し、待機かアップグレードを判断

四、無料枠とレート制限

GitHub Models 無料 API は(存続期間中)パブリックプレビュー段階にあり、上限は変更される可能性があると公式に明記されていました。無料枠は無制限ではなく、4 つの軸で制限されていました:

  • 分あたりリクエスト数(RPM)
  • 日あたりリクエスト数(RPD)
  • 1 リクエストあたりのトークン上限(入力 / 出力別)
  • 同時リクエスト数

上限は GitHub Copilot サブスクリプションのティアでも変動します。下表は GitHub 公式ドキュメントの基準値(Copilot Free vs Enterprise):

モデルティア 指標 Free Pro Pro+ Enterprise
低複雑度
GPT-4o-mini、Llama 3 など
毎分 15 15 15 20
毎日 150 150 300 450
1 回のトークン 8,000 入力 + 4,000 出力(Enterprise は出力 8,000)
同時実行 5 5 5 8
高複雑度
GPT-4o、GPT-4.1 など
毎分 10 10 10 15
毎日 50 50 100 150
1 回のトークン 8,000 入力 + 4,000 出力 16,000 入力 + 8,000 出力
同時実行 2 2 2 4
Embedding 毎分 15 15 15 20
毎日 150 150 300 450
1 回のトークン 64,000
同時実行 5 5 5 8
推論モデル
DeepSeek-R1、Grok-3 など
毎分 約 1–2
毎日 約 8–15
1 回のトークン 約 4,000 入力 + 4,000 出力
同時実行 1

表の読み方

  • 日次上限が最初に当たる:無料アカウントで GPT-4o は 1 日 50 回。バッチ処理ではすぐ上限に
  • 推論モデルは極端に厳しい:DeepSeek-R1 クラスは 1 日数回程度。たまに試す程度
  • 429 後は待機が必要:どの制限に当たったかで、分単位か日単位でリセットを待つ
  • 無料枠 ≠ 本番許可:公式の位置づけはプロトタイプ検証。SLA も専用キャパシティもなし

2025 年中期に GitHub は無料枠超過の 2 つの経路を開放しました:

従量課金(Pay-as-you-go)

  • 組織 / 個人アカウントの Billing で明示的に有効化(デフォルトはオフ)
  • 課金単位:token unit、単価 $0.00001 / unit
  • モデルごとに乗数(multiplier):GPT-4o 入力トークンは 0.25 倍。換算すると OpenAI 直結とほぼ同額
  • より高い RPM/RPD、大きなコンテキスト、多い同時実行を解放

自前キー(BYOK)

  • 自前の OpenAI または Azure AI キーを紐付け、利用量はベンダーアカウントに計上
  • チームメンバーは実 API Key を見ず、GitHub が安全にホスト
  • Playground、Actions、評価フローで GitHub ホストモデルと同じ使い方

従量課金と BYOK は「GitHub エコシステム内で請求と権限を統一したい」チーム向け。生の API スループットだけが必要なら、ベンダー直結の方がシンプルなことも——詳しくは LLM 料金・選定ガイド を参照。

六、ベストプラクティス

1. 用途を明確に:実験は OK、本番は NG

無料枠に最適:個人 side project のプロトタイプ、OSS Action のデモ、モデル出力の比較、CI の低頻度タスク(PR タイトル提案など)。不向き:エンドユーザー向けチャット、高 QPS バックエンド、レイテンシ敏感なパス。

2. モデルの段階ルーティング

複雑度で振り分け:簡単な分類・要約は低複雑度モデル(GPT-4o-mini、小パラメータ Llama)。本当に推論品質が要るときだけ GPT-4o や DeepSeek-R1。無料アカウントの GPT-4o は 1 日 50 回。使いすぎるとその日は終わり。

3. トークン予算の管理

1 回あたり上限 8K 入力 + 4K 出力。長文は先に要約してから推論。system prompt は簡潔に。max_tokens で出力暴走を防ぐ。Embedding は 64K まで許可されていましたが、大量処理は日次リクエスト数に縛られます。

4. 429 を丁寧に処理

指数バックオフでリトライ。RPM(60 秒待ち)と RPD(翌日まで待つか従量課金へ)を区別。セマフォで同時実行を制限(低複雑度 5、高複雑度 2)。

5. Actions では GITHUB_TOKEN、ローカルでは短期 PAT

CI はゼロ設定。ローカル開発は Fine-grained PAT + 有効期限。トークンを workflow ログに出さない——curl は -s を付け、set -x で Authorization ヘッダーを表示しない。

6. 推論層を抽象化して移行しやすく

base_urlmodelapi_key を環境変数か設定オブジェクトに集約。GitHub Models 終了後、この抽象化の価値はさらに高まります——同じコードを OpenAI、Azure AI Foundry、自前ゲートウェイに向け替え可能。

七、終了後の移行先(2026-07-30 以降)

GitHub 公式が示す代替ルート:

ニーズ 推奨代替 移行のポイント
多モデルカタログ + エンタープライズ推論 Azure AI Foundry モデル選択とホスト規模が旧 GitHub Models に最も近い
GitHub 内 AI ワークフロー(PR、Issue) GitHub Copilot IDE / PR レビュー / Agent モード。裸の API ではない
OpenAI 互換・最小移行コスト OpenAI API base_urlhttps://api.openai.com/v1 に戻し、API Key を差し替え
CI での LLM 呼び出し Actions + ベンダー Secret models: read を削除し、OPENAI_API_KEY などの secret に切り替え

最小変更での移行チェックリスト:

  1. models.github.ai を全体検索し、参照を一覧化
  2. base_url と認証方式を新プロバイダーに置き換え
  3. モデル ID を更新(例:openai/gpt-4ogpt-4o、ベンダー形式による)
  4. workflow から不要になった permissions: models: read を削除
  5. レート制限と課金を再評価——無料枠の幻想はなくなり、新プラットフォームのクォータで計画

FAQ

GitHub Models API は今も使えますか?

いいえ。2026 年 7 月 30 日に完全終了し、すべてのエンドポイントが停止しました。

認証方法は?

models:read 付き PAT、または Actions で models: read を宣言して GITHUB_TOKEN を使用。

無料枠はどのくらい?

低複雑度は約 15 RPM / 150 RPD。高複雑度は約 10 RPM / 50 RPD。推論モデルはさらに厳しい。Copilot ティアで引き上げ。

OpenAI API と互換ですか?

chat/completions 互換。SDK の base_urlhttps://models.github.ai/inference/ に変更するだけ。

無料枠は本番に使えますか?

いいえ。公式の位置づけは実験。SLA なし、制限は厳しい。

まとめ

GitHub Models API の使い方は?一言で:PAT 認証 + OpenAI 互換エンドポイント + モデルティア別レート制限——ゼロハードルでモデルを試せる近道でしたが、無料枠の日次リクエストは一桁〜百回程度で、もともと本番向きではありませんでした。

サービスは終了しましたが、残る教訓は有効です:互換プロトコルで移行コストを下げる、CI では最小権限を宣言する、推論層を差し替え可能な設定にまとめる。次は models.github.ai をコードから除去し、用途に応じて Azure AI Foundry、OpenAI 直結、Copilot を選ぶ——より体系的な比較は LLM 料金・選定ガイド を参照してください。

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上限と終了情報は GitHub Models 公式ドキュメント に準拠。最終更新:2026 年 7 月 31 日。

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