Vuncloud ブログ
← 開発者ノートに戻る

GPT-5.6 Sol・Terra・Lunaの選び方は?性能・価格・速度を徹底比較(2026)

ポジショニングと価格 · シーン別選定3ステップ · max / ultra の違い · 明示的キャッシュ新ルール · GPT-5.5との違い · コスト最適化早見表約11分で読める

開発チームがAIモデル選定を議論する様子。GPT-5.6 Sol / Terra / Luna 3ティアの比較と選択判断を象徴

「Sol、Terra、Lunaの違いは何?日常のコーディングにはどれを使う?maxとultraは同じもの?」

GPT-5.6リリース後、開発者が最初に直面する問題はしばしば「アップグレードするか」ではなく、3ティアをどうルーティングするかです。今回OpenAIは命名規則を変更しました:数字は世代を表し、Sol / Terra / Lunaは世代をまたいで安定する能力ティアを表す——今後は「GPT-5.7 Sol」「GPT-6 Terra」のような組み合わせが登場します。選定時はティアで考え、毎回モデル名を覚え直す必要はありません。

本記事は比較と選定に特化します:3ティアの違い、どのシーンでどれを使うか、推論レベルの設定、キャッシュ新ルールでの節約法。リリース背景や政府審査の経緯を知りたい方はGPT-5.6完全解説をご覧ください。

Terra
日常デフォルト:GPT-5.5に近い性能、価格は半額
$1–$5
3ティアの入力価格帯(100万トークンあたり)
5+1
推論レベル(minimal→xhigh)+ Sol専用max

一、3モデル:ポジショニングと価格

まず3ティアの価格とポジショニングを並べて見ましょう。価格単位は100万トークンあたり、入力/出力は別課金——覚えておくことは一つ:出力は常に入力の5〜6倍。節約の鍵は出力を抑え、ティアを正しく選ぶことです。

モデル Model ID ポジション 入力(/1M) 出力(/1M)
Sol gpt-5.6-sol フラッグシップ:現時点で最強。コーディング/生物学/サイバーセキュリティで飛躍的向上。max深層推論とultraサブエージェント対応 $5.00 $30.00
Terra gpt-5.6-terra 日常バランス型:GPT-5.5と同等の性能、コストは半額 $2.50 $15.00
Luna gpt-5.6-luna 高速・低コスト:OpenAI最安ティア。サイバーセキュリティ推論レベル向上後、Lunaも大幅に強化 $1.00 $6.00

新命名規則:数字 × ティア

OpenAI公式の言葉:「GPT-5.6で導入されたこの新命名体系では、数字はモデルの世代を表し、Sol、Terra、Lunaはそれぞれ独自のペースで進化できる安定した能力ティアを表します。」つまり:Terraが日常デフォルト($2.50/$15)、Solが難所攻略($5/$30)、Lunaが軽量タスク($1/$6)——ティア名は世代をまたいで安定し、大バージョン更新のたびに選定をやり直す必要はありません。

二、シーン別選定(3ステップ判断法)

核心原則は一言:日常はデフォルトでTerra——OpenAIは「GPT-5.5と同等の性能、コストは半額」と位置づけ、価格/品質のスイートスポットです。SolはTerraでは解けない重要タスク向け、Lunaは明確な単純作業向けです。

モデル ポジション 典型的なタスク
Terra 日常デフォルト 通常のコーディング、ナレッジワーク、カスタマーサポート、一般的なAgenticタスク——迷ったらこれ
Sol 難所攻略 難コーディング(Terminal-Bench 2.1 SOTA)、生物学ワークフロー、脆弱性研究とエクスプロイト、長期計画
Luna 軽量 分類、要約、バッチ処理、大規模低コスト推論、レイテンシ重視の単純作業

3ステップ判断法(そのまま使えます):

  1. デフォルトはTerra——迷わず、メインタスクはTerraに。
  2. 明確な単純作業 / 大量バッチ / レイテンシ重視?分類、要約、フォーマット、数百万件のバッチ処理 → Lunaへ。
  3. Terraで試しても足りない / 長期の複雑なAgentic?そのとき初めてSolを呼び出し、maxレベルやultraモードと組み合わせる。

「安い方から順に試す」は避けよう

メインタスクは最初からTerraに。Lunaで手戻りすると逆に高くつきます。SolはTerraが足りないときだけ——Claude側の「日常Opus、難所Fable」と同じ考え方です。Claudeモデル選定に慣れているなら、その発想をそのまま移せます。

三、GPT-5.5と比べて何が変わったか

GPT-5.5から移行する場合、次の5点が核心の変化です:

観点 GPT-5.5 GPT-5.6
命名規則 GPT-5.5単一名称 数字(世代)+ Sol/Terra/Luna(能力ティア)、ティアは世代をまたいで安定
日常価格 GPT-5.5フル価格($5/$30) Terraは約半額($2.50/$15)、性能は同等
推論レベル low / medium / high / xhigh Solにmax追加——最も十分な推論時間、最難問向け
協調モード 単一エージェント ultraモード導入——サブエージェント並列で複雑作業を加速
プロンプトキャッシュ 暗黙的キャッシュ、挙動が不確定 明示的キャッシュブレークポイント + 30分最低存続期間。書き込み1.25×、読み取り0.10×

公式発表のベンチマークハイライト(Solティア):

  • Terminal-Bench 2.1(コマンドライン作業:計画/反復/ツール調整)—— Solが新SOTA
  • GeneBench v1(長期ゲノム学・定量生物学)—— Solがより少ないトークンでGPT-5.5を上回る
  • ExploitBench(サイバーセキュリティ脆弱性研究とエクスプロイト)—— Solが約1/3の出力トークンでMythos Previewと競合
  • ExploitGym(UC Berkeley + OpenAI共同)—— Sol / Terra / Luna 3ティアとも推論強度向上で大幅強化
開発者のペアプログラミング風景。GPT-5.6 Terra日常デフォルトとSol難所攻略ティアの選定比較を象徴
日常コーディングはTerraがデフォルト。Terminal-Bench級の難問だけSol + maxが価値あり

四、推論レベル & ultraモード

GPT-5.6はGPT-5系の既存推論強度レベルを継承し、Solにmaxを追加——この2つはしばしば混同されるので、まず区別しましょう:

レベル 適用シーン コスト傾向
minimal Codex CLI対応の最低レベル。ほぼ思考せず即答 最安
low 分類、単純クエリ、レイテンシ重視で知能集約でない作業 最安
medium コスト重視だが一定品質が必要な通常リクエスト バランス寄り安
high 推奨——大多数の知能集約作業のスイートスポット 推奨
xhigh 複雑コーディング / 長期Agenticタスク 品質寄り
max NEW · Sol 最難問。正確性 >> コスト 最高

混同しやすい:max ≠ ultra

  • maxは推論強度レベル——単一エージェントにより長く思考。並列化できず深掘りしかできない推論向け。
  • ultraは協調モード——サブエージェントを並列起動して複雑作業を加速。分解可能なマルチパス作業(多角的レビュー、複数経路探索)向け。
  • 公式データ:Sol UltraはTerminal-Bench 2.1で91.9%、Sol基本レベル88.8%を上回る。

実際のパラメータ記法はOpenAI APIドキュメントを参照。Codex CLIの日常設定例:

  • 難所攻略:codex -m gpt-5.6-sol -c model_reasoning_effort="max"
  • 日常:~/.codex/config.tomlmodel = "gpt-5.6-terra" + model_reasoning_effort = "high"を設定し、その後はcodexだけでOK

五、プロンプトキャッシュ新ルール

GPT-5.6以降のすべての新モデルで、キャッシュ課金と挙動が変わりました。3点を一度に覚えましょう:

項目 ルール
明示的キャッシュブレークポイント プロンプト内でキャッシュ境界を明示マーク可能。以前の暗黙的挙動に代わり、「どの部分をキャッシュするか」を明確に制御できる
キャッシュ存続期間 最低30分——旧版のように数秒で失効しない
書き込み価格 キャッシュ書き込みは未キャッシュ入力レートの1.25倍で課金
読み取り価格 キャッシュ読み取りは未キャッシュ入力の90%割引(10%で課金)

Terra入力$2.50/Mで計算すると:

  • 未キャッシュ入力(初回呼び出し):$2.50
  • キャッシュ書き込み(初回ブレークポイント付き):$2.50 × 1.25 = $3.125
  • キャッシュ読み取り(30分以内ヒット):$2.50 × 10% = $0.25

結論:長いプロンプト(system prompt、参考ドキュメント、コードベース)が30分以内に3回以上ヒットするなら、すでに黒字——書き込みは25%高いが、読み取りは10%だけ。ヒット率が高いほど節約効果大。コンテキストが長いシーン(RAG、長期Agentセッション)ほどレバレッジが効きます。

六、利用経路:API / Codex / ChatGPT

チャネル 現状 モデル切り替え方法
API 7月9日から段階的開放 リクエストボディでmodel: "gpt-5.6-terra"等を指定
Codex CLI 同期開放中 /modelセレクター · codex -m gpt-5.6-sol · config.toml
ChatGPT 段階的ロールアウト、一括全量ではない モデルセレクターにSol / Terra / Luna 3ティアが表示(アカウントにより異なる)
Cerebras Fast 7月、選定顧客向け Sol最高750 token/秒、レイテンシ重視シーン向け

ChatGPTでまだ3ティアが見えない場合は正常です——OpenAIは「段階的拡大」戦略を採用しています。アカウント内のモデルメニューや公式告知を確認してください。

七、コスト最適化早見表

GPT-5.6シリーズの節約3大レバー:

手段 やり方 節約箇所
ティアを正しく使う デフォルトTerra、単純作業Luna、必要時のみSol 過剰スペック回避
明示的キャッシュを活用 長いsystem prompt / 参考ドキュメント / コードベースにキャッシュブレークポイント 入力側
推論レベルを下げる 知能集約でない作業はlow / medium。maxは正確性 >> コストのときだけ 出力側
出力を圧縮 構造化出力(JSON schema)、「結論のみ/コードのみ」を明示、文字数制限 出力側
バッチAPI 遅延許容タスクはBatch API(長期ポリシー50%オフ) 全トークン50%オフ

節約3つのコツ

  • デフォルトTerra、安易にSolに上げない
  • 長いプロンプトにキャッシュブレークポイント
  • 推論レベルはmaxではなくhighから

これが最大の節約レバーです。より体系的なコスト削減はLLM価格選定ガイドClaude Codeコスト削減の振り返りを参照。

FAQ

日常はSol、Terra、Lunaのどれを使うべき?

デフォルトはTerra。迷ったらTerra。単純作業/大量バッチはLuna。Terraで足りないときだけSol。

maxとultraは同じもの?

違います。maxは単一エージェントの深層推論。ultraはサブエージェントの並列協調。異なる次元で、併用可能。

3ティアの価格は?

Sol $5/$30、Terra $2.50/$15、Luna $1/$6(100万トークンあたり、入力/出力)。

明示的キャッシュはいつお得?

同じ長いプロンプトが30分以内に3回以上ヒットすれば通常黒字。Terraのキャッシュ読み取りは$0.25/Mのみ。

Codexでモデルを切り替えるには?

/modelcodex -m gpt-5.6-terra、または~/.codex/config.tomlで永続設定。

まとめ

GPT-5.6 Sol・Terra・Lunaの選び方は?一言で:Terraデフォルト、Sol難所攻略、Luna軽量タスク——能力ティアで選び、数字は世代マーカーに過ぎません。

日常作業はTerraから始めましょう(GPT-5.5より半額、性能は同等)。Solは最難問だけ呼び出し(max深層推論やultraサブエージェントと組み合わせ)。Lunaは明確な単純作業をすべて受け持ちます。ティアを順に試す必要はありません——メインタスクは最初からTerra。これが2026年最も手間のかからないGPT-5.6選定の心得です。

GPT-5.6 AgentでiOS / macOSビルド?安定したCloud Macを用意しよう

SolのultraサブタスクがXcodeやTestFlightを含む場合、安定したmacOS実行ノードが必要です。VuncloudのMac mini M4専用サーバーは月単位から借りられ、Agentが夜通しビルドを継続できます。

Cloud Macプランを見る · GPT-5.6完全解説

価格と機能はOpenAI公式ブログ価格ページCodexドキュメントを参照。最終更新:2026年7月10日。

開発者ノート · AI選型

GPT-5.6 Terraデフォルト · Sol難所攻略 · Cloud Mac実行

3ティア選定 · Codex / APIルーティング · Agent安定ノード

Cloud Macプランを見る
期間限定特典 プランを見る