- 米国の Apple ID が担うのは App Store/メディアと購入 で、iCloud ではない。写真と連絡先は主アカウントのまま
- 入手するときは「メディアと購入」に米国アカウントで入り、App Store を開く。無料アプリはそのまま。有料とサブスクリプションは米国の残高か、Apple が表示する支払い方法が要る
- 海外サービスは二つに分かれる。Apple 経由のアプリ内課金はこの Apple ID に付く。事業者自身が決済する会員は、ストアの国を変えても開かない
アカウントができたあとで止まるのは使い方だ。米国ストアでどう入れるか、サブスクリプションは誰に請求されるか、普段の iCloud は動くのか。ここは使う手順だけを書く。作成・確認・二重認証は 米国 Apple ID の登録と支払い を見る。手順は iPhone の「設定」と、メディア購入に別の Apple ID でサインインする Apple の案内に沿う。
二つのサインインを分ける
一台の iPhone に、役割の違う Apple ID を二つ置ける。
- iCloud(設定の先頭にある名前):写真、連絡先、キーチェーン、探す、iCloud 容量。日常の主アカウントはここ
- メディアと購入:App Store、Apple Music、ブック、アプリ内課金。米国の App が要るなら、この項目だけを米国の Apple ID にする
経路は、設定 → 先頭の名前 → メディアと購入 → サインアウト → 米国アカウントで入り直す。ダウンロードのために iCloud から出ない。iCloud のサインアウトは写真とバックアップに触れる。ストアには不要だ。
Mac でも同じで、App Store メニューのアカウントは、システム設定の iCloud と別の Apple ID でよい。
米国ストアから App を入れる
メディアと購入が米国アカウントになったら App Store を開き、右上のアイコンを確認する。検索結果は United States のストアになる。無料 App は「入手」のあと、そのアカウントのパスワードか Face ID で確定する。
- その App のアップデートも同じ米国 Apple ID から来る。ストアを戻すと、米国で入れた App は更新できないことが多い
- ストアの国とは別に、App 内のアカウントやネットワークを見るものがある。入手できても、今のネットワークでサービスが使えるとは限らない
- TestFlight の招待と製品版は別だ。確認用ビルドは、日常の iPhone の iCloud と混ぜず、対応する Apple ID で入った Mac に置ける
有料入手:残高と支払い方法
米国ストアは、別の国のウォレットやカードを米国の請求として扱わない。アカウントに出ている方法だけが有効だ。
- 米国の App Store & iTunes ギフトカード:引き換えると、その米国 Apple ID の残高になる。残高が足りれば有料 App と多くのアプリ内サブスクリプションが買える。カードの国は米国でなければならない
- Apple がそのアカウントに表示する支払い方法:メディアと購入 → アカウントを表示 → お支払い方法を管理。一覧にないカードは追加できると思わない
残高とカードは併用できる。Apple は通常、先に残高を使う。ファミリー共有の購入共有は管理者の設定に従う。別の国のファミリーが米国のサブスクリプションを自動で共有するとは考えない。
海外サービスの請求
Apple 経由
確認が Face ID、パスワード、二重認証なら、請求はいまメディアと購入に入っている Apple IDに付く。解約も同じアカウントだ。設定 → メディアと購入 → アカウントを表示 → サブスクリプション。国や Apple ID を変える前に、継続中の項目を止める。止めないと元のアカウントに請求が続く。
事業者自身の決済
クライアントだけ米国ストアにあり、会費は相手のサイトでカード請求、というサービスがある。このとき米国 Apple ID が答えるのは「どこから入手し、どう更新するか」だけだ。会員の地域や登録可否は、そのサービスの条件を見る。App Store の国ではない。
確認が Apple なら、その Apple ID のサブスクリプション一覧に出る。確認が事業者のウェブなら一覧には出ない。解約も相手のサイトに戻る。
アップデート、解約、国の変更
米国からの入手を続けるなら、メディアと購入は米国のままにする。国を行き来するより安定する。Apple は Apple ID の国または地域を変更する 案内で、残高を使い、サブスクリプションを止め、予約とレンタルを終えてから変更する、と説明している。専用の米国アカウントがあるなら、主アカウントの国を米国に変える必要はない。
Mac App Store と iPhone が同じ米国 Apple ID なら、購入済み項目は両方にダウンロードできる。ただし App が両対応か、サブスクリプションに Mac が含まれるかは別だ。
やらないこと
- 他人の Apple ID を自分の iCloud に入れない。購入は分けられる。iCloud を共有すると、写真と「探す」が相手のアカウントに入る
- 米国に見せるために IP と国を繰り返して変えない。支払い資格はアカウントと Apple の一覧であり、VPN ではない
- 残高が残っている、またはサブスクリプションが有効なまま、国の変更を強行しない
- 米国ギフトカードのコードを知らない人に渡さない。見知らぬページに Apple ID のパスワードを入れない。引き換えは公式のアカウントページか App Store だけ
FAQ
米国の App を入れるとき、普段の iCloud は出る?
出さない。「メディアと購入」だけ替える。iCloud は主アカウントのままなので、App Store を米国にしただけで写真と連絡先は米国アカウントへ移らない。
米国のクレジットカードがなくても有料 App は買える?
米国のギフトカードをこの Apple ID に引き換える。残高が価格をカバーすれば購入できる。ほかの方法は、アカウントに Apple が表示したものに限る。
サブスクリプションは端末と Apple ID のどちらに付く?
購入を始めた Apple ID に付く。新しい iPhone でも、メディアと購入が同じ ID なら継続する。サインアウトするか別 ID にすると、その端末は元の購読者としては更新されない。
米国 ID ですべての海外会員は開ける?
開かない。決まるのは App Store の国と、Apple が請求する購入だ。事業者が自分で請求する会員は、相手の地域と支払い条件が別途要る。
まとめ
日常の使い方は一本だ。iCloud は主アカウント、メディアと購入は米国の Apple ID、支払いは米国の残高かアカウントが実際に出す方法、更新と解約はその ID に戻る。Apple が売っていない会員は、国をもう一度変えても手に入らない。
ストア用アカウントは決まった Mac で
App Store へのサインイン、再ダウンロード、サブスクリプション画面の記録は、普段の iPhone と分けた macOS 向きだ。